こんにちはー(・ω・)ノ たかみーです。
先日行われました、ジオパークガイドの会公開講座 「植物・植生から見た寒風山の魅力」に行ってきましたので、ざっと内容をご紹介します。
講師は岐阜大学流域科学研究センター准教授の津田智氏です。
寒風山の山焼きをやっている方でもあります。寒風山に月1で行って植物の研究をしているんだそうです!
寒風山というと広ーい草原が思い浮かびますよね?
しかし日本には自然にできた草原というのはありません(一部例外あり)。
日本は暖かくて雨がたくさん降るので、放っておくとやがて森林になってしまいます。
(↑年間降水量と気温の関係のグラフbyホイッタカーさん参照。詳しくはググってください)
つまり、今ある日本の草原は人の手が加えられることで維持されているのです(・ω・)
昔は刈り草を資源として利用(燃料とか家畜のえさとか茅葺き屋根とか)していたので、
人間が生活していくうえで自ずと草原に手が入っていましたが、
今は刈り草を資源として使うことはなくなったため、草原がどんどん森林に変わってきています。
日本の草原に対し、絶滅危惧生態系という言葉を先生は使っていました。
草原にしか生きられない、つまり人間が手を入れないと絶滅してしまう植物も寒風山にはたくさんいます。アズマギクもそうです(春の寒風山にはそこら中に咲いてますが)。
日本には寒風山の他にも草原の景観がある山はありますが、
高齢化や過疎化などで山焼きを断念してしまうなど、
日本の草原はどこも問題を抱えているんだそうです。
少子化とか高齢化とか人口減少がこんなところにまで影響が及ぶなんて考えたことがなかったので驚きでした。
寒風山のような草原の景観はこれからどんどん少なくなっていくと思われます。
寒風山がガチの世界三景になる日が来るかもしれない・・・(・ω・)
でもそれってあまりうれしいことではないような気がするな。
次の世代にも美しい寒風山の草原と希少な植物たちを残したいと思いました。