推進協議会では、現在ジオパークガイドの養成講座(初級編、上級編)を実施していますが、
その一環として、同じ秋田県内で認定されている八峰白神ジオパークの視察に行ってきました。
参加者したのは、ガイド養成講座の初級編と上級編をそれぞれ受講中の皆さん、29人。
現地で活躍しているガイドがどのように案内しているのか、
さらには現地ガイドとの交流を通し、ガイドとして何が大切なのかを学ぶことが目的です。
八峰白神ジオパークが準備してくださった本日のテーマは「山からおりたガイドさん!」。
これまで世界遺産の白神山地で、ネイチャーガイドとして活動してきたガイドさんたちが、
ジオパークを舞台にどのような切り口で魅力を伝えてくれるのか、興味津々。
まず、彼らが出迎えてくれたのは、境内に豪快な滝壺を持つ「白瀑(しらたき)神社」。
毎年8月1日に行われる「みこしの滝浴び」が全国的にも有名なほか、菅江真澄が訪れたところとしても知られています。
ちなみにここを説明してくれたガイドは、なんと白瀑神社の神主さんでもあるのだとか。ありがたや。
ガイドさんいわく「瀑」なのは、しぶきが多いと「滝」でなく「瀑」となるそうです。
つづいて訪れたのは「ブラックサンドビーチ」と名づけられた中浜海岸。
黒く砂のように見えるのは、かつて近くにあった発盛鉱業所の溶鉱炉から流れ出た「カラミ」という鉱さいです。
よく砂鉄と勘違いされるそうで、実際に砂鉄との違いを磁石を使って説明していました。
ところで、カラミが広がる海岸から見える、2つ山の島…
雄島(おしま)という無人島ですが、ブラックサンドはあの島のあたりまで続いているようです。
昼食は海岸沿いのレストランで、この島をモチーフにしたジオメニュー「雄島カレー」をいただきました。550円也。
少しスパイシーな、「カラミ」がきいたカレーでした。やれやれ。
午後は、岩脈パラダイス「チゴキ岬」や
男鹿の入道崎の「鬼の田っこ海岸」と同じ9000万年前の岩石が点々と広がる板貝という地区の海岸の岩場を渡ったり…
この板貝では、八峰白神ジオパークの工藤会長によるご解説。
地域の子供たちの学習の場として、深い場所にあった岩がなぜ大地に出ているのかを考えさせることで、大地への想像が広がるとお話くださいました。
今回は、岩脈の山を登ったり大きない岩を渡ったりと、ちょっと体力を要するアドベンチャー的な?ジオスポット体験でしたが、参加者ほとんどが元気に挑戦しました。
最後は、「ハタハタ館」の一室を借りて、現地のガイドと受講者たちの意見交換会。
安全確保、事故が起きたときの対応については、勉強になりました^^
この日、事故がなくてホッとしていると工藤会長。ガイドを目指す受講者向けににあえて険しい「チゴキ岬」と「板貝」の場を選んだとのことでした。
そしてお別れの時。
八峰白神ジオパークのガイドがさん、あまり難しい用語を使わずに、話しかけるように案内しているのが好印象でした。
一日ありがとうございました。
男鹿半島にも来てくださいね。^^
tani