海フェスタ開催2日目の、梅雨の合間の晴れたある日。
海の向こうの韓国にあるソウル高校の生徒80名と校長と引率の先生5名が男鹿半島にやってきました♪
これは5年前から秋田県で行っている高校生国外派遣交流事業の一環で、男鹿市には昨年・今年と2年連続での来訪で、天気にも恵まれたこの日は男鹿半島のジオサイトを見学してきました。
1か所目「滝の頭水源」
本日のガイドは男鹿半島・大潟ジオパークの上級ジオパークガイド養成講座を受講中の、男鹿の観光にも精通した4人のガイドさん。それぞれの得意分野を協力して紹介していきます。
言葉が伝わらないなら絵と感覚で知ってもらおう。
20年かけて湧き出てくる水の仕組みをイラストで紹介したり、常に11~13℃に保たれる水温を手で触れ、喉に感じてもらいました。
浄水場では企業局職員から、滝の頭は男鹿の水瓶であることと、水の大切さをについての紹介がありました。
2か所目「寒風山山頂」
昼食は秋田名物「稲庭うどん」がセットになったお膳っこ。
韓国と言えば冷麺が浮かんでくるのですが、秋田名物の温かい味は伝わったかな…
昼食後は回転展望台で男鹿半島ぐるり1周360度の眺めを楽しみました。
階段の途中にある「アイリス」のパネルを横目に、眼下に広がる海と大潟村、そして火山噴火の痕跡を見下ろします。
3か所目「鵜ノ崎海岸」
日本の渚100選にも選ばれている遠浅の海岸は夏になると多くのレジャーの人でにぎわいます。
さてこの遠浅な地形はどうやってできたのか?そしてその形成過程で生まれたお宝とは…
こんなに大きいの初めて見た…
これを皮切りに全員のボルテージが超MAXに!!
化石先生も鑑定に大忙しであっと言う間に終わりの時間がやってきてしまいました…
4か所目「八望台」
「八方が望める高台」という意味から、故高松宮殿下が名づけられた八望台ではマグマ水蒸気爆発で出来たくぼ地に水がたまった湖が見られます。湖のうちの1つ、一ノ目潟の湖底から大昔の気候変動などを知ることができる「年縞」という堆積物が確認されています。
5か所目「なまはげ館・真山伝承館」
男鹿の文化を語る上で外すことができない奇習「なまはげ」
この行事はなぜ200年以上伝え続けられてきたのか?
なぜ様々な異形の面が存在するのか?
この行事を見て体験して頂きました。
6か所目「男鹿温泉郷」
男鹿市長の歓迎の挨拶で始まった夕食では男鹿の大地の恵みが提供されました。
1つはこの時期から旬を迎える「メロン」のプレゼント
青肉の「秋田美人」と赤肉の「レッドメロン」が今回お膳につきました。
もう1つは男鹿の名物料理「石焼き料理」の実演と提供です。
男鹿を代表する名物の競演に、生徒たちも目を輝かせていました。
最後は男鹿温泉郷夜のお楽しみ「なまはげ太鼓」で1日を締めくくりました。
地層、化石、文化、食べ物と男鹿の魅力を詰め込んだ今回のツアーはソウル高校の生徒にどのように映ったのでしょうか。
韓国には世界ジオパークの済州島がありますが、秋田県にはゆざわ、八峰白神、男鹿半島・大潟と3つの日本ジオパークがあります。今回の秋田での滞在や男鹿の研修を通じて、人の交流 ジオパーク同士の交流へとつながっていければと思います。
だい