男鹿市ジオパーク学習センターのジオ太郎です。(^^♪
今週はジオサイト・安田(あんでん)海岸の野外観察で子どもたちから質問が多い「断層」がどのようにしてできるのかについて、ジオパーク学習センターの体験学習を紹介します。 ▲上下に両側のブロックが動く断層を縦ずれ断層と言いますが、まず 粘土を軽く横から押してみましょう。すると上盤側が少しのし上がりましたね。これが逆断層です。 ▲今度は軽く粘土を横に引っ張ってみましょう。すると上盤側が少しずり下がってきましたね。これが正断層です。実際に体感するとわかりやすいですね。断層はこのほかに横ずれ断層があります。
それでは、これらを踏まえて東北日本の大地のできかたについて考えてみましょう。
▲東北日本はプレートの運動から東西圧縮応力場におかれています。割りばしを押していくと山ができてきましたね。そうです。これが私たちが住んでいる東北。それでは今度は断面でイメージしてみましょう。 ▲東北日本の日本海側を見てみましょう。当初は海面下でした。その後、おおよそ300万年前ほどになると東西圧縮の力が働くようになります。(写真はあくまで粘土で作ったイメージなのでご了承ください) その後どうなったのかを次に見てみましょう。 ▲東西圧縮によりその後、東北日本は陸化し山脈や山地、盆地ができました。東北の大地は逆断層が多いという理由がこれでわかりましたか? 合わせて冬の日本海側に大雪が降る理由も考えてみるとおもしろいですよ。
■■断層については、実際に粘土を使って確かめるとわかりやすいかもしれません。詳しくはジオパーク学習センターで体験学習をしてみましょう。